2007年10月23日火曜日

先生と呼べる方

世の中の多くの分野には学ぶべき人がいる。
科学、芸術、文学、経済、遊び、思想 その他多くの優れた人がいるが
稲穂黄金が心から先生と言える方はこの渡部昇一先生である。

 稲穂黄金が小学生から中学生に上がるぐらいの時期に
父から初めて渡部昇一先生の本を紹介された。
 
 その後も父親は10代の私に渡部昇一先生が述べている内容を
本を片手にここに書いてあるだろうと教えてくれた。

『歴史の読み方』を片手に
いいか!若い人が頭だけで考えても駄目なんだ。
理論・理屈だけで推し進めるととんでもないことになることも
あるんだということを教えてくれた。

大陸がルソーの知性万能主義を信条に理想を目指したが
そのフランスは自由を求めてフランス革命を起こしたというが
その結果はロベスピエールの恐怖政治であった。

この恐怖政治から脱したフランスはナポレンオンが皇帝となり
帝政政治に逆戻りしたのである。
また多くの激動がフランスの国力を奪っていったのです。

反対に王政があるイギリスはその国の体制を保ち
ゆっくりと確実に国力を蓄積して豊さをきずいたのです。

頭で考えることではなく、ず~と続いている伝統や国の習慣
などを一気に変えると予期していなかったことが起こる危険性を
教えてくれたのです。

理論や知識だけではなく、伝統や習慣などを考慮しつつ物事を
進める知性をもつ大切さを教えたくれた本でした。